ニューノーマル時代に対応
ホテル・旅館専門の情報システム会社、タップ(東京都江東区、林武司社長)は、創業33年の老舗。同社のPMS(ホテルシステム)ユーザー施設数は1千軒を超える。
ホテル・旅館の業務に必要なほぼ全機能を自社開発のパッケージソフトで提供。施設に応じて柔軟なカスタマイズも行っている。設計思想が統一されているため、トレンドやマーケット変化に応じたシステム改善にもトラブルなくローコストで応じてくれる。主流になりつつあるクラウドサービスも当然提供している。
生産性向上を目的とした次世代のホテル旅館オペレーションを推進する同社では、ニューノーマル時代に対応する非接触型・ホテル旅館向けアプリ「tap(テクノロジー・アンド・パーソン)」のリリースを来年1月に予定している。パナソニック、日立情報通信エンジニアリング、ソフトバンクなど数社と組んで共同開発中だ。
第1弾として(1)モバイルチェックイン、QRコードによるカードキー発行(2)モバイルチェックアウト精算、電子レシート発行(3)(宿泊約款のモバイルでの閲覧など)客室内ペーパーレス化(4)カフェ・レストラン利用時のモバイルオーダー(5)モバイル端末による飲食店や大浴場などパブリックスペースの混雑状況把握―などの機能を装備。さらに今後は(1)ホテル客室、電化製品の遠隔コントロール機能(2)NFC(近距離無線通信)、生体認証情報などを活用したさまざまなスマートキー(3)AIを用いた多言語対応のチャットボットやマップ機能を活用した観光情報との連携―などの機能も順次追加していく計画だ。
林社長は「アプリを使った衛生管理対策と3密回避で、コロナ禍における感染症リスクを軽減し、利用者と事業者の双方に安心と安全をお届けする」と話す。
tapアプリ
▷ホテルシステム(PMS)ベンダー:株式会社タップ