大浴場の混雑もDXで回避
バカンは、センサーやカメラなどで人やモノの混雑・空きデータを取得、解析する独自のDXサービスを提供するプラットフォームを運営している。
サービスを提供する領域、利用用途は多岐にわたる。定期券売り場窓口の混雑をリアルタイムに可視化して、利用者の分散化を実現した札幌市交通局、避難所から混み具合をリアルタイムに発信し、現地業務の円滑化も図った長崎市など全国200以上の自治体で導入され、効果を上げている。
旅館・ホテルでは、朝食レストラン会場、大浴場、フロントなどの混雑回避などで活躍。古屋旅館(熱海温泉)、ふたりの湯宿湯花満開(熱川温泉)、箱根芦ノ湖はなをり(元箱根温泉)、鴨川館(鴨川温泉)などホテルだけでなく温泉旅館の導入事例も多い。観光地では、伊勢神宮前の「おかげ横丁」が大々的に導入。デジタル整理券の発行などで、赤福や伊勢うどん店などの混雑抑制に貢献している。
温泉旅館のバカン導入理由で一番多いのは「大浴場内の混雑状況の可視化」だ。脱衣所の入り口に設置した専用センサーが入退室の人数を高速、高精度で検知。宿泊客は、客室やフロントなどに掲示したQRコードを読み込むことで、自身のスマホ上から大浴場のリアルタイムの混雑状況を確認できる。サイネージなどを活用して、より分かりやすく情報を配信している例もある。
大型ホテルでは「朝食レストランの待ち列の管理」でバカンが活躍。レストラン入り口のタブレットかスマホで順番待ち登録をすることで、順番が近づいたらスマホに通知が送られる仕組み。列に並ぶ必要はない。
HCJ2022のバカンブースでは、スマホを持たない人でも館内の混雑状況が把握できる大型デジタルサイネージのモデル展示も行う。
レストラン入り口のタブレットで順番待ちを登録
スマホなしでも館内各所の混雑状況が一目で把握できる大型デジタルサイネージ(今回のブースにも展示)
▷バカン