業務の効率化に
新日本コンピュータサービスは、旅館・ホテル専用のコンピューターシステムを開発し、40年のキャリアを誇る。「ユーザーのことをよく考えた、安価で使いやすいシステム」と評判だ。
ユーザーの一つ、栃木県日光市の「日光星の宿」は、日光山の入り口「神橋」のすぐ目の前、東照宮など二社一寺にも近い絶好の場所に位置する旅館。
観光に最適な立地もさることながら、天然温泉と地場の素材を使った料理が素晴らしい。昭和62年に発見されたという源泉「日光和の代(わのしろ)泉」を大浴場で使用。ペーハー9.5のアルカリ性単純泉で、肌が滑らかになるほか、神経痛、筋肉痛などに効くと評判だ。庭園を臨むヒノキ風呂でゆったりと心身を癒やせる。
料理は懐石料理に洋のテイストを取り入れた「KAISEKI」が5種類。日光名物の「ひきあげ湯波」を季節の食材とともに味わってもらう。
同館では新日本コンピュータサービスのフロントシステムを予約や顧客管理で活用。業務の効率化に成果をあげている。
各種予約サイトから入った予約データは自動でシステムに取り込まれ、さまざまなタイプの客室に自動で振り分け。従業員は現在の予約状況を画面で瞬時に確認できる。精算の際も領収書や請求書の打ち出しを簡単、スピーディーにできる。過去の売り上げデータも簡単に打ち出せるので「経営戦略を立てる上で参考になる」と同館取締役の奥野理佳さん。
昨年新たに導入したのはタブレット端末による料理や飲み物の精算システム。館内にある料亭で、従来は手書き伝票による精算だったが、フロント会計システムとひもづけされたタブレットに会計情報を入力。手書きの煩わしさがなくなり、間違いのない精算ができるようになった。
「日光星の宿」全景