停電の際に光を灯す
建築、施工材料をはじめ、防食材料、安全材料などの製造・販売を手掛ける日東エルマテリアル(大阪市)は、旅館・ホテルや各観光施設、商業施設などを中心に「高輝度蓄光テープ LED対応製品」を提案している。
階段といった段差のある場所、非常口のドアなどに貼ることで、地震、火災による突然の停電の際にも、光を灯して、安全をサポートする。
実際に7人で、ビル2階から1階までの避難タイムを計測したところ、蓄光テープを貼付しなかった場合では避難に費やす時間が、26・3秒。逆に、貼付をした場合ではわずか9・6秒と、その差は一目瞭然だった。
また、同テープは懐中電灯をはじめとした防災グッズや、携帯電話など災害時の必需品に貼ることができるなど、その用途は広範囲。
非常電源装置や自家発電装置などの備えを施している場合でも、瞬時に機能しない場合もある。そのことからも、電気に頼らない蓄光テープは、「過酷な状況下でも高い機能を発揮する」と同社。
「蓄光」とは、室内の照明や太陽の光を吸収して、暗闇でも光ること。光を蓄積することで、自ずと光るため、電源は不要。光を当てることで、発光能力は復活し、その特性は半永久的に繰り返される特徴もある。
製品ラインアップは(1)超高輝度蓄光テープ(残光時間10~12時間)(2)高輝度蓄光テープ(同6~8時間)(3)中輝度蓄光テープ(同約4時間)。用途や使用環境に応じた3種類のグレードから選択可能。
特に超高輝度蓄光テープは、最上級のJIS規格(JDクラス)、および最上級のDIN規格(Eクラス)をはるかに上回る発光力を有す。
同社はほかに、テープを守る「蓄光テープ用保護テープ」などを取り扱う。
停電時にカウンターの高輝度蓄光テープが光る
日東エルマテリアルの蓄光テープ