【道標 経営のヒント 187】「5つ星の宿」の皆さまに感謝! タグ広告プランナー 宮坂登


 5つ星の宿2019年度版の編集を終えた。ご掲載いただいた旅館・ホテルのオーナー様、女将さん、支配人様、ご担当者様に深く感謝申し上げたい。年度末のご多忙中、当方が至らず、原稿内容の確認にお時間と度重なるお手間をお掛けしてしまったことについてもこの紙面を借りてお詫び申し上げたい。

 今年の5つ星の宿の数は226軒。うち、初めてのご掲載宿や復活ご掲載宿13軒を含む126軒にご掲載いただいた。これは過去最高の掲載宿数であり、ページ数も初めて200ページを超えた。年々、5つ星の宿に対する評価と注目が高まっている中、ご掲載いただくことはとても喜ばしいことであり、その編集業務を依頼されることは何よりも光栄なことと感じつつ、1軒1軒あれこれと思い悩みながら真摯(しんし)に原稿制作を繰り返した。もっと良い原稿をお届けしたい、そう思う気持ちが年々強まっている。

 今年度は「旅館ホテル250選」がスタートして20年目の節目だったこともあり、一度も欠かさず選ばれ続けている宿には畏敬の念を感じてもいた。冒頭ページに「選ばれること。選ばれ続けること。その難関に挑戦し続ける宿がある。」というキャッチフレーズを書いたが、これは編集中、ふと心に浮かんだフレーズであり、ご掲載いただいた宿の皆さまへの賞賛と応援の気持ちを表したものである。

 今年の編集作業を介して感じたことを申し上げたい。一番感じたことは、それぞれの宿のプライド、品格である。嘘や誇張表現が一切許されないだけに、その宿の一番の強みは何かをさまざまな資料を調べながら探しつつ、「等身大」の内容でまとめながらも、その宿に入ったときに感じる空気感を何とか表現できないものかとあれこれと思い悩んだ。歴史、それに付随する伝統、空間イメージ、施設の特徴などなど、表現素材はいろいろあるものの、どこに照準を当てれば「その宿らしさ」が表現できるのかに腐心し続けた。品格などは心で感じるものである。美辞麗句を一切使わずにそれをどう表現するか、パソコンの前で手が止まってしまう時間も長かった。

 大規模なリニューアルではなく、年月をかけて徐々に施設を整えている宿も多かった。「詳しい内容を直接説明したいから、書く前に電話を下さいね」という女将さんもいらっしゃって、電話でリニューアル内容をお聞きしながらまとめた原稿もある。その原稿を喜んでいただけたときの喜びは何ものにも代え難い。令和元年の節目。1軒1軒の宿に思いをはせながら、ご商売の繁盛を祈念している。

 
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