【道標 経営のヒント 163】話題づくりに、ぜひ! タグ広告プランナー 宮坂登

  • 2018年11月1日

 近年、ユニークな業務を依頼されることが多い。その一つが、商品販売のための改造自動車の製作プロデュースだ。都内あちこちで見かけるキッチンカーのようなものだ。その企業(機械部品メーカー)の製品を日本全国の企業に普及することが目的で、実際に製品を手に取ってもらい、特性を実感してもらうなどネット販売とはあえて逆の手法で目を引く。

 今までは都内に店舗を展開していたものの、どちらかというとBtoC、つまり一般向けに販売されているイメージで、本来の顧客である精密機械や電機部品を扱う企業に対してアピール不足だったことを補完するものだ。

 販売カーはワゴン車の両サイドのドアを跳ね上げに改造し、中には両面パネルを設置して商品をディスプレーする。後部にはモニターも用意し、それぞれの商品をビデオで詳細に説明する手法で、分かりやすさが新たな顧客を生んでいるそうだ。現在その2号車の製作段階で、日本で数台用意した後は、東南アジアでも車内販売を行っていくという構想だ。

 また、日本各地にある「トリックアート」を扱う企業からは旅館・ホテル向けにトリックアートの存在をアピールできないかとの相談を受けている。東京お台場のトリックアート迷宮館で体験すると分かるが、そのアイデアには驚かされる。専門のデザイナーさんたちがアイデアを出し合い、精巧な作品づくりを行っているという。ぜひ一度ご覧になってほしい。どんなふうに取り入れたらいいのか、きっと食指も動くと思う。既にイベント開催時や夏休み期間に定期的に取り入れている旅館・ホテルもある。主にレンタルでの利用で、数多く用意されているアートの中から好みの作品を希望する数だけ一定期間借りることができる。

 筆者が考えているのが旅空間に恒久的に取り入れることで、例えば建物壁面を利用すればその地域でのランドマーク的な存在にもなり得る。また、館内に仕掛けを用意することで宿泊者の目を楽しませることができる。ありがちなデッドスペースの壁面に茶室などのトリックアートを描けば和の情緒あふれるアピールをかなえることも可能になる。

 さらに、ロンドン名物の2階建てバス(ルートマスター)を扱う友人の会社がこのほど発足。企業イベントなどに早くも採用され始めている。2階部分はテーブル席。イングリッシュパブさながらの雰囲気で、アルコール類やフィッシュアンドチップスなど本格的な飲食も楽しめる。旅館・ホテルのにぎわいの演出、客寄せイベントなどにも最適だと思っている。

 
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