【逆境をチャンスにー旅館の再生プラン391】成熟化時代の開発リニューアル戦略4 青木康弘

  • 2017年8月29日

 前回に引き続き、円滑に開発リニューアル融資を得るコツについて紹介しよう。国内の旅館・ホテルマーケットも、成熟化の兆候が見え始めてきており、金融機関も新たな貸し出しに対して慎重になりつつある。しっかりと説明できるよう裏付けを持って融資申込みしたい。

 7、メインバンクからの調達にこだわらない

 金融機関からの外部借り入れが多い旅館・ホテルにとってメインバンクとの関係維持は大切なことだ。一方で、開発リニューアル融資について、メインバンクが協力的とは限らない。これは旅館・ホテルに対する与信状況だけでなく、金融機関の特性によるところが大きい。皆さまのメインバンクがどのような特性を持っているか、理解しておこう。

 メガバンクは、かつては地方旅館に対しても設備資金を融資するケースがあったが、店舗の整理統合によって消極的な姿勢となっているのが実態だ。本部の審査部門にも旅館・ホテルに詳しいスタッフが少ないため、判断できずに融資を見送るケースがある。

 政府系金融機関は、長期の設備資金が必要となる開発リニューアル融資の場面では心強いが、いつも頼りになるとは限らない。地方の有力旅館に対して積極的に融資していても、都市部のシティホテルやビジネスホテルへの融資について消極的なケースもある。都市部のホテルへの融資実績が少ないために、数十億に及ぶ融資に対して慎重になってしまうようだ。

 地方銀行や信金信組は、身近な存在として開発リニューアル融資について、基本的に協力的であるが、融資枠の関係で全額出すというのは難しいケースがある。

 このような実情に照らし合わせて、どの金融機関から調達するか対策を考えたい。例えば、政府系金融機関をメインバンクとするビジネスホテル会社が開発リニューアルを行う際に、必ずしもメインバンクに頼れないことが予想できる。都市部における不動産融資に積極的なメガバンクを主力として、地方銀行や信金信組を加えて協調融資してもらうことが現実的と言える。

(山田ビジネスコンサルティング事業企画部部長)

     
 
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