【逆境をチャンスにー旅館の再生プラン 675】立地と戦略〈4〉 青木康弘


 前回に引き続き、施設の立地に応じた戦略の考え方を紹介したい。旅館・ホテルの経営者にとって、「高単価路線を追求していくか、低価格路線に転換するか」「昔ながらのフルサービスの旅館を維持するか、ホテルのようにサービスを省力化するか」「本業に特化するか、多角化するか」は悩みの種である。流行だから、競合他社に負けたくないと安易に方針を決めて取り組むと、予期せぬ失敗に苦労することになる。

 (4)立地と事業領域の整合性

 旅館・ホテルの経営方針として、宿泊業に特化するか、多角化を進めるかは経営者の考え方次第である。しかし、立地によって適した方針はある。サプライヤーと観光資源の視点で整理してみよう。

 サプライヤーの視点では、皆さまの立地するエリアにおける供給業者の充足状況で判断する。清掃、リネン、食材、web管理、アメニティ、備品が代表的なものであるが、家具や設備、アクティビティ用品、旅客輸送も対象となる。

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