【逆境をチャンスにー旅館の再生プラン 579】事業再構築補助金の計画書7 青木康弘

  • 2021年8月30日

青木氏

 前回に引き続き、第1回通常枠の採択率100%だった弊社の事業計画作成ノウハウを生かして、採択率の高い計画書を作るコツを紹介しよう。紹介する項目の順番に沿って作成すれば完成するのでぜひチャレンジしてほしい。

 13、課題やリスク、その解決法

 補助事業の着手時や開業後に発生しうる事業リスクと対策をまとめよう。事業リスクとして想定されるのが、売り上げの減少や資金繰りの悪化、事故などに伴う損害賠償、施設設備などの損傷、機密情報の安全管理、地震・火災・津波などの発生、工事費の増大、工事費の遅延である。

 例えば、工事費の増大や遅延については、建築資材や作業員の確保、相見積もりの徹底によるコスト管理、工事進捗(しんちょく)管理、品質管理などが対策として考えられる。施設設備などの損傷に対しては、修繕積立金の計上や火災保険への加入が対策となる。開業後の売り上げの減少、資金繰りの悪化については、綿密な事業計画策定と予算実績管理、定例モニタリング会議の実施、マーケティング強化、営業統括機能の整備、金融機関からのコミットメントライン確保、資金繰り計画策定などがある。

 開業準備段階と開業後に分けて、具体的な対策を表形式でまとめると良い。

 14、目標となる時期・売上規模

 補助事業開始から事業化(黒字化)までの売上計画と、根拠となる経営指標(KPI)を表形式でまとめよう。既存事業(旅館業)と新規事業の売り上げを分けて記載した方が分かりやすい。複数の新規事業にチャレンジする場合には、部門ごとの売上計画を記載しよう。

 また、部門ごとの売り上げを客数、客単価、席回転率、席数といった指標に分解すると説得力が高まる。開業から3年目または5年目に黒字になるよう増収していく計画が良いだろう。

 目標となる時期を記載する必要があるので、着工、竣工、事業化(黒字化)の時期を、○○年○月の形式で明示した方が審査委員から評価を得やすい。売上計画は後述する収支計画と整合させる必要があるので、同じエクセルシートで作成すると効率的に作業できるだろう。

 (アルファコンサルティング代表取締役)

 
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