前年比10%増、訪日客は53万人に
四国運輸局はこのほど、「2023年度 四国の主要観光地入り込み状況」の調査結果を発表した。調査対象は各県15カ所、計60カ所。23年度入り込み客数の4県合計は1336万人、対前年度比9.8%増となった。
内訳は、徳島県が291万人(同5.2%増)、香川県が468万人(同7.9%増)、愛媛県が371万人(同10.7%増)、高知県が206万人(同20.1%増)。新型コロナウイルス感染症の影響を受ける前の19年度と比較すると、四国4県全体で95.3%まで回復した。
増加した主な要因として、23年5月に新型コロナウイルス感染症の感染症法上の位置付けが「5類感染症」に移行されたことを挙げている。高知県では、NHK連続テレビ小説「らんまん」の舞台となったことや、台湾間のチャーター便の就航などが影響し、4県のうち最も高い伸び率だった。
加えて、「国際線の運航再開やチャーター便の就航、クルーズ船の寄港が増加したことや、円安により訪日客が増加したことも要因として考えられる」と同運輸局。23年度の四国におけるクルーズ船の寄港回数は、194回で過去最多を更新し、高知港へのクルーズ船の寄港も56隻と過去最多だった。
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