相次ぐ地震と台風。加えて猛暑。心身ともに疲れる事態が起きている。人の力ではどうしようもないだけに、もどかしい限りだ。
日向灘を震源に起きた8日の地震で南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)が出された(15日には「注意」の呼び掛けが終了)。その後も9日に神奈川県西部(M5.3)、19日には茨城県北部(M5.1)などで起きた。
8月に入って台風は5、6、7、8、9号と立て続きに発生。背景には日本の南の海上に形成された「モンスーンジャイロ」と呼ばれる反時計回りの風の渦があるとみられる。このモンスーンジャイロによって、いわゆる「台風の卵」ができやすくなっている。
台風5号は東北を直撃、7号は暴風域を伴って強い勢力で東日本に接近した。今後も日本列島を襲う台風が発生しそうで、気象庁は土砂災害や河川の増水、氾濫などに厳重な警戒を呼び掛けている。
地震や台風は交通機関に大きな影響を与える。台風7号で東海道新幹線は東京―名古屋間で始発から終日、運転を取りやめ、東北・上越・山形新幹線でも一部の列車で計画運休が行われた。空の便も同様で、欠航が相次いだ。
運行情報などはニュースなどで知ることができるが、日本語が分からない外国人旅行者にとってはいまどんな状況なのか、把握するのは困難だ。
途方にくれた表情で、駅構内に座り込んでいる人、スマホで情報収集している人の姿をニュース映像で見た。英語が話せない自分が外国で同じような状況に置かれたら、と想像するとゾッとする。
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