水際対策の終了(4月下旬)で訪日外国人観光客が増え始める中、注目される現象の一つがナイトタイムエコノミー(夜間経済)の復活だ。
コロナ禍はナイトタイムエコノミー活性化の動きを止めてしまったが、ナイトタイムエコノミー推進協議会の齋藤貴弘代表理事は弊紙のインタビューで、「交流を深める場としての夜、創造性に富む文化的表現の場としての夜、経済活動の場としての夜など、夜の価値が失われた訳ではない。むしろ、夜が持つさまざまな価値を再認識したのではないか」と指摘した。
ナイトタイムエコノミーは主に18時から翌朝6時までの間に行われる、観光や娯楽などの経済活動を指す。夜の観光や飲食、ショッピング施設での買い物などが当てはまり、夜ならではの消費活動の拡大や地域の新たな魅力の創出を促し、経済効果を高めるのが狙いだ。
動きも出ている。立教大の観光学部と日の丸自動車興業、スカイホップバスマーケティングジャパン(JTB・京阪バス・日の丸自動車の3社共同事業会社)は、東京泊の外国人観光客と日本人旅行者をターゲットにした、夜の東京を楽しむオープントップバスでのツアー「ネオトーキョーツアー」を7月21日から発売した。
東京タワーやレインボーブリッジ、国立競技場などの夜景スポットを巡り、最新スポット「東京歌舞伎町タワー」ではナイトタイムエコノミーに貢献するべく食事やエンターテインメントを楽しんでもらう内容だ。
会員向け記事です。