梅雨入りの発表が相次いでいる。先月までに沖縄、西日本、東海の各地域が梅雨入りし、関東甲信地方は7日にも梅雨入りしそうだ(6日時点)。最新の3カ月予報(6~8月)では全国的に降水量が平年より多くなるという。
同時に台風シーズンも迫る。梅雨前線に台風の勢力が加わると災害の危険性は格段に強まる。加えて、地震が頻発しており、「日本列島は地震活動期に入っている」との指摘を改めて印象付けた。いつどこで起きるのか予見は難しく、専門家は「この機会に備えのチェック」を呼び掛ける。
6月早々、台風2号や梅雨前線の影響で日本列島の広い範囲で激しい雨が降り、各地で線状降水帯が発生した。総務省消防庁によると、14府県で771棟の建物に被害があり、死者・行方不明者も出た。
台風は8月や9月に多く発生し、6月は少ないとされる。ただ、この時期は梅雨前線が停滞し、ここに台風の勢力が加わると大雨災害の危険性が大きくなる。2018年7月の西日本豪雨はまさしくこの条件が重なり、広範囲で記録的な大雨となり、甚大な被害を出した。
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