【観国之光 387】富裕層受け入れ 国際競争に遅れるな 本社論説委員 内井高弘


五島リトリートrayのオーシャンビューの客室

 世界には富裕層と呼ばれる大金持ちがいる。どんな生活をしているのか想像もできないが、旅行に関してもお金を惜しまないようだ。泊まるところも同様で、1泊数十万円という単位の出費もいとわないといわれる。

 しかし、日本には富裕層向けの宿泊施設が少なく、外国人富裕層から不満の声も出ていると聞く。海外富裕層マネーの受け皿となる施設や旅行商品などを各地で展開できれば、地域経済の活性化に結び付くかもしれない。

 観光庁は地方に外国人富裕層を誘致するため、今年度中に全国に10カ所程度のモデル観光地を選定し、富裕層の受け入れ態勢整備に向け集中的に支援する方針を打ち出した。本格的な受け入れのきっかけとなるか。

 観光庁によると、19年の訪日外国人旅行者は約3200万人で、その消費額は4兆8千億円だった。このうち、1回の旅行で1人当たり100万円以上を消費したのは約29万人。全体の1%にも満たない人数だが、消費額は5500億円を超え、約11・5%を占めている。この層を取り込むメリットは大きい。

ペイウォール会員向け記事です。

 
新聞ご購読のお申し込み

注目のコンテンツ

第37回「にっぽんの温泉100選」発表!(2023年12月18日号発表)

  • 1位草津、2位下呂、3位道後

2023年度「5つ星の宿」発表!(2023年12月18日号発表)

  • 最新の「人気温泉旅館ホテル250選」「5つ星の宿」「5つ星の宿プラチナ」は?

第37回にっぽんの温泉100選「投票理由別ランキング ベスト100」(2024年1月1日号発表)

  • 「雰囲気」「見所・レジャー&体験」「泉質」「郷土料理・ご当地グルメ」の各カテゴリ別ランキング・ベスト100を発表!

2023 年度人気温泉旅館ホテル250選「投票理由別ランキング ベスト100」(2024年1月22日号発表)

  • 「料理」「接客」「温泉・浴場」「施設」「雰囲気」のベスト100軒