【観国之光 386】スルーされる日本観光 水際対策 一層の緩和を 本社論説委員 内井高弘


多くの人でにぎわう羽田空港の国内線ターミナル。国際線ターミナルとは対照的だ

 行動制限のない夏の旅行シーズンたけなわ。お盆休み中の観光地は大雨の影響があった一部を除いて、おおむねにぎわいをみせたようだ。

 その中にあって振るわないのがインバウンド(訪日外国人旅行者)市場だ。円安を背景に増加を期待する声もあったが足取りは重く、本格回復の見通しがつかない状況に観光関係者からはため息がもれる。

 インバウンドの受け入れは、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため2年あまりにわたって中断されていたが、今年6月に再開した。

 受け入れは1日当たりの入国者数の上限2万人の範囲で行われ、その対象は中国や韓国、米国など約100の国と地域にのぼるが、添乗員付きツアー客に限定という縛りつきだ。

 日本政府観光局(JNTO)によると、7月の訪日外国人旅行者数(推計値)は14万4500人だった。4カ月連続の10万人超えだが、19年7月との比較では95.2%減となっている。受け入れ再開の効果は出ていないというのが実情だ。

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