プラスチックごみの削減とリサイクル強化を目指す「プラスチック資源循環促進法」(プラスチック新法)が4月に施行される。日本は1人当たりのプラごみ排出量が米国に次いで2番目に多い「プラごみ大国」だといわれる。新法施行を機に、脱プラスチック化を進めたい。
ちなみに、国内で排出される廃プラは年間900万トン弱に上り、リサイクル処理されているのは2割弱で、多くが焼却、埋め立て、海外への輸出という。海に流れ出たプラごみをカメなど海の生物が食べる映像もよく見る。焼却される二酸化炭素が排出され、地球温暖化につながることは周知の事実だ。
新法は使い捨てプラ製品を提供する事業者に削減策づくりを義務付けるとともに、家庭から出るプラごみを市町村が一括回収する仕組みの導入だ。
どんな使い捨てプラが対象になるのか。飲食店や小売店などで提供されるスプーンやフォーク、ナイフ、かき混ぜるマドラー、ストロー。クリーニング店でのハンガーや衣類用カバー。そして旅館・ホテルで用意されているくしやヘアブラシ、歯ブラシ、ヘアキャップ、かみそりの計12品目。
そう、旅館・ホテルも使い捨てプラを減らす目標を設け、提供の方法を見直すことが求められるのだ。対策が不十分な場合には社名公表や改善命令、罰金の対象(50万円以下)になる。
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