新型コロナウイルスの感染拡大の動きが鈍くなり、感染者は驚くほど減っている。週末の観光地は客足も増え、にぎわいが戻りつつある。観光関係者も安堵の表情を浮かべる。
ワクチン効果なのか、人的交流を抑えたからなのか、酒の提供を規制したからなのか、減少の要因はどうもはっきりしない。欧米では感染者数が高まりつつある。国内では北海道で感染者がじわじわと増えている。第6波は来ないとは言えず、引き続き警戒していく必要がある。
ここに来て心配なのが原油価格の高騰だ。その影響は観光業にも及びつつある。ガソリンの値上げで車による旅行を控える動きに加え、灯油の値上がりによるコストアップが懸念される。「ようやくコロナ禍が収束の兆しを見せ始めたのに」と嘆き節も聞こえてくる。
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