
ガーデンツーリズムは地域の新たな観光資源となるか(写真と本文は関係ありません)
歴史的な価値のある庭園や植物園などを巡る新しい観光旅行の形態「ガーデンツーリズム」を広めようとする動きが出ている。旗振り役は国土交通省で、登録制度を創設し、登録された各地のガーデンツーリズムの取り組みを国内外に広くPRする方針だ。
ガーデンツーリズムは観光客を地方に呼び込む手段として欧米で普及している。英国では、各地の庭園を紹介するガイドブックが発行されており、政府も観光プロモーションを推進しているという。
同省によると、「地域ならではの特徴を持つ多様な庭園があり、観光客にも人気だが、魅力を十分に伝えきれていない隠れた庭園や花の名園は数多くある」(公園緑地・景観課)。
島根県安来市にある足立美術館の日本庭園、茨城県ひたちなか市の国営ひたち海浜公園、さいたま市の大宮盆栽村などは外国人にも人気で知名度も高いが、こんな施設はほんの一部にすぎないのだろう。
同省は複数の庭園や公園などが連携し、一体となってアピールすることで魅力が高まると判断、登録制度を創設することにした。制度の名称は「庭園間交流連携促進計画登録制度」というが、通称のガーデンツーリズム登録制度の方が分かりやすい。
各地域で庭園などを管理する自治体やDMOなどが協議会を設け、複数の施設の共通コンセプトや周遊プランなどを策定、応募してもらう。有識者による審査を行い、5月にも第1号を認定する予定だ。
果たしてどんなところが認定されるのか興味は尽きない。
同省がガーテンツーリズムの成功事例として挙げるのが、8庭園(大雪森のガーデン、上野ファーム、風のガーデン、十勝千年の森、真鍋庭園、十勝ヒルズ、紫竹ガーデン、六花の森)が連携する「北海道ガーデン街道」だ。
街道は大雪―富良野―十勝を結ぶ全長約250キロに及ぶ。8庭園の中から4庭園に入園できるチケットを販売するなど一体となって観光客の誘致に取り組み、着実に成果を上げている。
また先ごろ、新潟県で「にいがた庭園街道ネットワーク」が設立されたというニュースもあった。今後、ガイドの育成や共通チケットの発行などに取り組んでいくとしている。
ONSENガストロノミーツーリズムや宙ツーリズムなど、時代に合わせて新しい旅行形態が登場しているが、知名度の低さもあってかなかなか普及、定着しないツーリズムもある。
普及、定着には時間がかかるだけに、じっくりと腰を据えた取り組みが求められる。
ガーデンツーリズムは地域の新たな観光資源となるか(写真と本文は関係ありません)