業務負担軽減、売り上げ向上に
栃木県那須黒磯温泉の「かんすい苑覚楽」は、新日本コンピュータサービスのフロントシステム「フューチャーⅤ」を2017年に導入。業務の負担軽減と売り上げの向上に成果を上げている。
新たなシステムを導入する際、複数会社からプレゼンを受け、「複雑すぎないシステム内容」「導入しやすい価格」「帳票類のカスタマイズができる」「フォローが迅速」などの理由で同社のシステムを導入した。
「(手書きの)台帳100%主義」だった予約管理をほぼ、システム化し、大幅な省力化を図った。「直感的な操作性、見た目が分かりやすく、スタッフは操作方法を早く習得できた」と、同館取締役女将の遠藤めぐみさん。
CTIシステムなど各種オプションの導入、セルフオーダーシステム、レベニューマネジメントシステムとの連動も実現。
CTIシステムでは「お客さまからの電話問い合わせ対応が楽に」(遠藤さん)。セルフオーダーシステムとの連動では、付帯売り上げが大幅に拡大した。
「客室や食事会場に置いたQRコードから、お客さま自身にオーダーしてもらうシステム。スタッフを呼ぶ手間がいらない気軽さなどから、飲料の売り上げが導入前から20%アップした。注文受け、伝票作成などスタッフの負担も減り、会計ミスもなくなった」(遠藤さん)。
レベニューマネジメントシステムとの連動では、客室稼働率が導入前の65%から86%にアップしたという。
栃木和牛をメインとした季節の会席料理と、肌に優しい温泉が自慢の宿。「ウェルカムベビーのお宿」にも認定され、温泉デビューの子供など、親子3世代の顧客に人気という。新日本コンピュータサービスのシステム活用で同館のサービスにさらに磨きがかかりそうだ。
「かんすい苑覚楽」全景