
デジタル化支援し業務を改善
ウェブ制作のアビリブと、ウェブマーケティングコンサルティングを手掛けるプライムコンセプトは、旅館・ホテルのデジタル化支援ツールとして、ウェブ接客ツール「プライムコンシェルジュ」を提供している。発売から1年で、導入施設は500を超えた。
仕組みはシンプルだ。宿泊者は宿泊施設専用のQRコードを読み取るだけで、その施設のあらゆる情報が掲載されている専用サイトで、知りたい情報を即時に知ることができる。「レストランや大浴場の営業時間」「混雑状況」「近隣の飲食店情報」「館内のイベント情報」など、今までスタッフが口頭で説明していたものや紙の印刷物で案内していたものがデジタル化できる。それにより、紙の印刷物のコストカットや説明時間の短縮、フロントお問い合わせへの電話のカット等の業務効率化が可能になる。
また、「クーポン機能」もあり、宿泊者が館内滞在中に閲覧することから、売店やエステや別注料理などの館内売り上げアップにも寄与している。
今後、インバウンド需要が戻ることにも備えて、多言語(英語、繁体語、簡体語、韓国語)の自動翻訳にも対応している。
「今後あらゆるものがデジタル化されていくと考えられる。それは、旅館・ホテルも例外ではない」と両社では指摘する。その中で、「プライムコンシェルジュは、そのような時代にふさわしいツール」とアピールする。
導入にあたっては三つのコースから選べる。「フリー」は、初期費用と月額費用がともに無料。「スタンダード」は、販売促進などの機能がバージョンアップ。「プレミアム」は、AIカメラセンサーが付いており、混雑表示が自動更新される。