【観光庁「宿泊施設地域連携推進事業」モデル事業紹介】飯坂温泉インバウンド受入拡充委員会(福島県)

  • 2019年3月25日

モニターツアーで、朝食を温泉街のカフェでとる外国人参加者

外国人向け泊食分離 モニターツアー実施

 福島市の飯坂温泉では、飯坂温泉インバウンド受入拡充委員会の地域連携推進部会が「Fukushima飯坂温泉RE:BIRTH!」として、インバウンドを起点とした旅館と飲食店の連携による泊食分離商品の展開、複数の旅館による商材の共同購買などに取り組んだ。

 泊食分離では、増え始めた外国人旅行者への対応、誘客の拡大を探った。飯坂温泉観光協会が毎年夏に実施している、地域の飲食店をお得なクーポンで食べ歩き、飲み歩きできるイベント「ほろ酔いウォーク」を基に検討。このイベントでは、参画旅館がクーポンと1泊朝食付きの宿泊を組み合わせたプランを販売してきたが、朝食を含めて泊食分離するモニターツアーを企画した。

 宿泊を伴うモニターツアーは2018年11月に実施した。福島県内で学ぶヨーロッパなどからの留学生約10人に参加してもらった。飯坂温泉の旅館に宿泊し、夕食、朝食は温泉街の飲食店を利用する。参加者は旅館が貸し出した浴衣を着て温泉街を散策し、夕食は飲食店で福島名物「円盤餃子」を食べ、2軒目では飲食とともにカラオケを楽しんだ。翌日の朝は温泉街にあるカフェで洋朝食をとった。

 モニターツアーの結果について地域連携事業に取り組むなかむらや旅館当主の阿部寛氏は「飲食店での食事を通じて地域住民と触れ合えたことが外国人参加者には好評だった。外国語メニューの設置など飲食店と共に課題を解決し、泊食分離商品を通年化することでインバウンド需要を拡大したい」と話した。

 18年にはタイ、台湾で開かれた国際旅行博に出展し、飯坂温泉の泊食分離のプランなどをPRし、すでに誘客に成果が出ている。外国人宿泊客へのアンケートも開始した。アンケートは、宿泊施設が共同でタブレットを導入することで、入力、集計をデジタル化し、誘客、受け入れ態勢の整備に生かす考えだ。

 共同購買では参画旅館が浴衣を共同で仕入れ、外国人宿泊客などに街歩き用に提供していく。仕入れコストを抑え、売り上げの一部は地域連携推進部会の活動費に積み立てる。また、地元発の人気商品、福島の果物などを使ったシリアル「飯坂温泉グラノーラ」を旅館で共同購入する試みも始めた。

モニターツアーで、朝食を温泉街のカフェでとる外国人参加者

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