和歌山県は2025年に「紀伊山地の霊場と参詣道」が世界遺産登録20周年を迎えることを記念して、今月9日から「令和の熊野詣 熊野古道リレーウォーク」を開催している。古くから神々がすむ聖地として崇められた熊野地域。平安時代に上皇や貴族が京都の城南宮(伏見区)を出発し、熊野三山(熊野本宮大社、熊野速玉大社、熊野那智大社)を目指した「熊野御幸」を再現した道のりとなっている。
開催に先立ち、今月9日に城南宮で出立式と淀川の川船下りが行われた。17日から全8回のリレーウォークが始まり、京阪天満橋駅からJR南部駅までの「紀伊路」を8回に分けて歩く行程が予定されている。参加者はレンタル白装束を着用。各地域のおもてなしが受けられるほか、語り部のガイドが同行するため、知識を深めながらいにしえの人々に思いをはせるひとときが楽しめる。
リレーウォークは好きな回へのスポット参加も可能で、オプションで弁当の購入も受け付けている。料金は各回2千円(大人・子供同額)、定員は各回100人(第3回は80人)。集合場所と解散場所は鉄道の駅が指定されているため気軽に参加できる。
同県は来年、記念事業として熊野三山の鳥居ライトアップや秘宝特別公開などの企画も実施する。