宇治市では、紫式部の生涯を描くNHK大河ドラマ「光る君へ」の放映を契機に、「紫式部ゆかりのまち宇治魅力発信プロジェクト」事業を順次展開している。紫式部が記した「源氏物語」五十四帖のうち、最後の十帖は宇治を舞台としていることから、源氏物語ゆかりの地として観光客誘致を図る。
今年3月には、宇治市内に本社を置く京都アニメーションの協力のもと、宇治の特長や多層的な魅力を表現したキービジュアルとロゴマークを発表。加えて、宇治のまちを巡る短編アニメ「うじには物語がある」を公開した。スマートフォンのGPS機能を活用し、同市内で専用サイトにアクセスすると閲覧できる。
そのほか、同プロジェクトの一環として、宇治十帖古跡など、紫式部ゆかりの地23カ所を巡りながら音声ガイドが聞けるキャンペーン「#いと行きたし!“声”と“映像”でいざなうゆかしき宇治へ!」を開催中。デジタルスタンプラリーのシステムがベースになっており、同市内の対象スポットにチェックインすると、声優の梶裕貴さんが光源氏役を務める各スポットの解説が楽しめる。
同市内にある大河ドラマ展「都のたつみ 道長が築いたまち」も来年1月13日まで開催中。源氏物語の世界を五感で感じながら、宇治の新しい魅力を発見できるきっかけになるだろう。
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