【観光トピックス】「森の芸術祭」9月28日開幕 岡山県


「森の芸術祭」で作品が設置される鍾乳洞「満奇洞」(岡山県新見市)=写真提供・岡山県観光連盟

 岡山県北部の12市町村を舞台に国際芸術祭「森の芸術祭 晴れの国・岡山」が今秋開催される。アート作品が各地に展示されるほか、さまざまな体験イベントが行われる。アートを切り口に地域の新たな魅力を引き出し、周遊型の観光振興や交流人口拡大につなげる。

 主催は「森の芸術祭 晴れの国・岡山」実行委員会(会長=伊原木隆太岡山県知事)。開催期間は9月28日~11月24日。

 津山市、高梁市、新見市、真庭市、美作市、新庄村、鏡野町、勝央町、奈義町、西粟倉村、久米南町、美咲町の12市町村をエリアとするプロジェクト。アート作品が設置されるのは、津山市、新見市、真庭市、鏡野町、奈義町の5市町。

 アートディレクターは、金沢21世紀美術館館長、東京藝術大学名誉教授の長谷川祐子氏。作品展示には、国内外のアーティストが参加する。例えば、レバノン生まれでパリ在住の電子音響音楽の作曲家、タレク・アトゥイ氏は、津山/津山城周辺エリアの城東むかし町家(旧梶村邸)に作品を展示。写真家、映画監督の蜷川実花氏は、新見/満奇洞・井倉洞エリアの満奇洞に作品を展示する。

 オフィシャルツアー「森の誘惑」も催行される。作品設置会場を効率よく鑑賞できるガイド付きツアーバスで2コースを運行。両コースを組み合わせると、全ての作品展示エリアを訪問できる。

 また、「森の芸術祭 晴れの国・岡山」との相乗効果で岡山県全域への誘客を目指す「おかやまハレいろキャンペーン」が9月1日にスタート。2022年に開催された岡山デスティネーションキャンペーンを契機に始まった企画も生かす。実施主体は、岡山県、観光関係団体、事業者などでつくる「晴れの国おかやま観光キャンペーン推進協議会」。期間は11月30日まで。

 主な企画としては、「森の芸術祭 晴れの国・岡山」の開催エリアを中心とした顔認証スタンプラリーの開催、芸術祭の見どころと合わせて飲食店を紹介する「県北グルメ手帖」の配布など。

 食に関しては、香川県と連携した瀬戸内グルメのイベント「岡山×香川つながる食の大博覧会」や、ワイナリー見学、ブドウ収穫体験、試飲などで岡山県産ワインの魅力に触れるワインツーリズムなどが実施される。

 岡山後楽園の「秋の幻想庭園」や岡山城の「烏城灯源郷」といったライトアップイベント、蒜山高原で夜空を堪能できる「蒜山スペシャルナイト」、夜のミュージアムで謎解きを楽しむ「大原美術館×倉敷考古館ミステリーツアーナイトバージョン」なども行われる。


「森の芸術祭」で作品が設置される鍾乳洞「満奇洞」(岡山県新見市)=写真提供・岡山県観光連盟

 
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