【観光の学校特集】淑徳大学


ホテル経営陣にプレゼンテーションする学生

観光マネジメント人材を育成

 淑徳大学(1965年開学)は2012年に経営学部を開設し、経営学科、観光経営学科を設置して今年で丸10年となる。23年4月には、現在の埼玉キャンパス(埼玉県入間郡三芳町)から、東京キャンパス(東京都板橋区)への学部移転を計画している。

 観光経営学科では、観光学と経営学を同時に学ぶことによって、観光マネジメント人材の育成を目指している。経営戦略やマーケティング、データサイエンス、簿記といった経営学の基礎を学びながら、観光産業や観光地経営に関する講義に加え、現場へのフィールドワークや産学連携プログラムなど、実践的な体験型学習を行っている。また、ラーニング・アシスタント科目では、上級生が下級生を指導してグループワークやプレゼンテーションを行うことにより、チームワーク力とリーダーシップを涵養(かんよう)することにも注力している。

 3年次科目の観光経営研究では、旅行業、鉄道、ホテル、ブライダル、エアライン、レジャー施設を専門とする各教員が指導を行い、産学連携の取り組みを行っている。ホテルコースの吉田雅也教授は現在、東急ホテルズと協力し、ホテルにおけるSDGsの取り組みについて学生によるアイデア考案を行っている。先進的な取り組みを行うホテルを見学したり、若手社員や本社スタッフと議論を重ねることを経て、学期末には経営幹部に対してプレゼンテーションを行う予定だ。こうした産学連携プロジェクトは、学生たちにとって実際的な学びを得ると同時に、コミュニケーション能力や社会人基礎力を高める機会となっている。

 今後、同学部が東京キャンパスに移転することによって、都心へのアクセスが向上し、さらに多くの企業や団体との連携機会を増やすことを計画している。

 卒業生の就職先は、観光産業のほか、不動産や金融、小売、サービス業など幅広い。アフターコロナに躍進する観光業を中心に、経営学の知識をもつマネジメント人材の輩出に取り組む。

ホテル経営陣にプレゼンテーションする学生

淑徳大学


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