インテリアと融合する「扇子」
航空宇宙産業を手掛け48年の東明工業(愛知県知多市)は航空宇宙機器の梱包事業で培った技術を応用し、昨今の新型コロナウイルス対策として、各種パーテーションの製造、販売を強化している。
同社は、パーテーションとインテリアの融合を実施するため、地元の老舗扇子メーカーの末廣堂(名古屋市)と共同で扇子を飾り、華やかさを演出する「扇子パーテーション」を開発。300年近い歴史のある伝統工芸品「名古屋扇子」と同社が得意とするパーテーション事業とのコラボレーションで、インテリアとしても利用できるものをラインアップに追加した。
扇子の開発にあたり、デザインやサイズの調整、扇子表面への柿渋染めを施した。同社によると、柿渋染めの採用はまれだが、柿渋の防腐、防水、防虫、抗菌、消臭などの効果があるため採用したという。
ほかにも、多くの人が集まっても安心して食事ができるよう、「ラウンジ用パーテーション」の導入を推奨している。
台座部分に高級木材で世界三大銘木の一つと言われる「ウォールナット」を採用した。宿泊施設のラウンジや高級レストランでの使用をターゲットに開発を進めた。
パネル部分の素材は「アクリル」を基本とし、使用シーンに合わせてほかの材質へ変更できる。
アルコールでの消毒に耐性を持たせた「塩化ビニール」と、「ポリカーボネート」も提供している。
同社では、多種多様な設置場所ニーズに応えられるよう、特注サイズの販売も行っている。
扇子パーテーション(左)とラウンジ用パーテーション
▷東明工業のLパーテーション