
感染対策EXPOでの匠ブース
除菌、消臭を自動で
搬送ロボットの企画、設計、開発、製造、アフターメンテナンスまでを一貫して提案する搬送ロボットメーカーの匠(福岡市)。同社は、昨年11月からオゾンの力で除菌、脱臭を自動で行う業界初の自走式オゾン発生器搭載ロボット「タクミクリン」を販売。今後、観光業界に幅広く提案する。
タクミクリンは周囲の地図情報や障害物を検知する「SLAM(スラム)」技術を活用。無人の空間で自走し、オゾンを噴霧する。
「奈良県立医科大学による新型コロナウイルスの不活化が確認されたCT値60に合わせてオゾン除菌をする」と経営企画室室長の三國直行氏。CT値とは国際的に認められているウイルスの不活性効果を示す指標をいう。
オゾンは薬剤やアルコールを含まないため人体への影響が少なく、空気から繰り返し生成できるため環境にも優しい。
ロボットに搭載されたオゾン発生器は、日本オゾン協会認定のオーニット社(岡山県赤磐市)製のもの。
「搬送ロボットの開発を数多く手掛けてきた当社の技術とのコラボレーションにより、誕生した」と三國氏。
1回の充電(所要時間2時間)につき約6時間連続で稼働し、年に1度のフィルター交換のみで運用可能。掃除は簡単で手間もかからない。
夜間での無人除菌が可能なため、旅館・ホテルなど不特定多数の人が集まる場所に最適という。
サイズは、長さ720×幅465×高さ840ミリ。重さは85キロ。
本体価格は298万円に別途初期設定料を含め、1台から注文可能。
感染対策EXPOでの匠ブース