月々の電気の使用料金は、基本料金と使用した電力量料金で決まることをご存じでしょうか? 電力使用量による使用料金と基本料金で構成されます。電力使用料金は電気を使用した量により加算されます。基本料金は年間を通じて30分間の最大使用電力が適用されます。一般的には真夏か真冬の8月、2月に最大使用電力が出る場合が多く、その時の最大使用量のデマンド値(30分平均値)が基本電力の数値に採用されます。
電力会社によって契約はいろいろなメニューがあり単価はまちまちですが一般的な6600V高圧受電の業務用電力では1kWhあたり約2千円/kWhとなります。基本料金は毎月定額でかかりますので例えば、契約電力が200kWの施設であれば200kW×2千円=40万円となり年間では40万円×12カ月=480万円が電気使用料金に加算されて徴収されます。
基本料金は年間の最大使用電力値が採用され1年間は維持されますので最大使用電力を抑える必要があります。最大使用電力を抑えるためにはデマンド値を把握する必要があります。いわゆる電気使用量の見える化です。見える化するための方法としては、施設の受変電設備を保守管理している会社にデマンド監視サービスがあります。Webで見ることができ、数値をダウンロードできるので分析ができます。ピーク時に行わなくていい多量に電気を使う作業の時間をずらす、同時使用を避ける、不要な機器の電源を切る、バックヤードの空調を一定時間切る等の対策が可能になります。
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