2021年度世界のCO2排出量は約332億トンです。世界全体の割合で中国32%、アメリカ13.7%、インド6.9%、ロシア5%と続き、日本は3%で5番目に排出量が多い国です。
環境省が今年の4月に発表した最新の日本の2022年度CO2排出量は約10.4億トンです。これを2022年度日本の人口1億2203万1千人で割ると1人当たり年間8.50トン、そして1人1日当たりでは23.3kg―CO2/日・人になります。
しかし、この値は日本全体の工場のCO2排出量とかバス・飛行機の輸送に伴うCO2排出量等も含まれています。そこでもう少し身近なものとして家庭におけるCO2排出量を考えてみましょう。
2022年度の家庭からのCO2排出量を表に示します。燃料種別の割合は、電気47.2%、都市ガス9.1%、LPG4.7%、灯油7.8%、ガソリン24.1%です。用途別の割合は、照明・家電製品30.9%、キッチン5.3%、給湯13.6%、冷房2.2%、暖房16.9%、自動車25.4%です。家庭からのCO2排出量は3811kg―CO2/世帯・年ですが、これからガソリン分を除き1日当たりにすると7.9kg―CO2/世帯・日になります。1世帯当たり1日8kgほどのCO2を排出しているのです。厚生労働省の資料によると2022年度1世帯は2.25人なので、日常生活において日本人1人1日当たりでは3.5kg―CO2/人・日のCO2を排出していることになります。
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