【竹内美樹の口福のおすそわけ 218】志国高知のソウルフード その1 竹内美樹

  • 2018年3月31日

 平成29年と30年は、それぞれ大政奉還と明治維新から150年にあたる。その2カ年にわたり、高知県では「志国高知 幕末維新博」が開催されている。

 昨年オープンしたメイン会場県立高知城歴史博物館は、来場者年間目標の12万人をわずか5カ月で達成する盛況ぶり。そしてこの春、第二幕のメイン会場となる、県立坂本龍馬記念館がグランドオープンする。

 高知県観光特使交流会で、久々に尾崎正直知事にお会いした。平成29年は、県外観光客入り込み数が過去最高となる440万人を記録。これは人気の大河ドラマ「龍馬伝」が放送された平成22年を上回る数字である。知事の観光振興に懸ける熱い想いとリーダーシップがあればこそ、これだけの盛り上がりを見せているのだろう。

 当日は、高知市内全体が宴会場と化す大イベント「土佐の『おきゃく』」初日。「おきゃく」とは、土佐弁で言う宴会のこと。昼間から堂々とお酒を飲める文化のある高知、イベントのオープニングセレモニーに出席された知事はスピーチで、既に飲んでいるから滑舌が不安としながらも、今後高知の豊かな自然をもっと観光に生かしていきたい、そして世界に誇れる祭り「よさこい」を、もっと発信していきたいという抱負を力強く述べた。

 交流会では、四万十ポークのピカタ、土佐はちきん地鶏の野菜包みロースト、土佐沖獲れスルメイカと海老の彩り炒め、宿毛産キビナゴのカルパッチョ仕立て高知産フレッシュフルーツトマトソースなど、地元食材を使用した豪華な料理が並ぶ。土佐のソウルフードは、カツオのタタキだけじゃないぜよ!

 そしてモチロン、たくさんの地酒も。氷の上に載った小瓶入りの地酒を眺めていたら、女性スタッフが「どんなタイプがお好きですか?」と親切にも声を掛けて下さった。

 おススメの1本は「吟醸美丈夫」。キレが良くスーッと入って行く感じがたまらない。先ほどの女性に、ものすごくおいしかったと言うと、次はコレとコレが良いでしょうと2本も選んで下さった。それにしても大盤振る舞いだ。

 今回特に目を引いたのは、ワイングラスに注がれた抹茶色の「津野山ビール」。お茶のパウダーを水で溶かしたものをグラスに入れ、その上から生ビールを注いだビアカクテルなのだそう。お茶の香りが味わいを上品にし、サッパリして美味、食事に合う。

 津野町は古くから良質なお茶を生産してきたが、現在若者のお茶離れや後継者不足で窮地に立たされている。美しい茶畑のある景観を守りたいという想いから生まれた、新たなお茶の消費スタイルだという。素晴らしい発想だ。

 江戸っ子の筆者にも観光特使を委嘱して下さった、懐の深い高知県。一度盃を交わせば友達という、おきゃく文化が根付いている土佐では、出身地など関係ないのだ。そんなステキな高知の幕末維新博第二幕は、4月21日開幕。ぜひ足を運んでいただきたい。

 ※宿泊料飲施設ジャーナリスト。数多くの取材経験を生かし、旅館・ホテル、レストランのプロデュースやメニュー開発、ホスピタリティ研修なども手掛ける。

 

新聞ご購読のお申込み  ベストセレクション

 メルマガ申し込み

注目のコンテンツ

第33回「にっぽんの温泉100選」発表!(2019年12月14日号発表)

  • 1位草津、2位別府八湯、3位指宿

2019年度「5つ星の宿」発表!(2019年12月14日号発表)

  • 最新の「人気温泉旅館ホテル250選」「5つ星の宿」は?

第33回「にっぽんの温泉100選・選んだ理由別ベスト100」(2020年1月1日号発表)

  • 「雰囲気」「泉質」「見所・体験の充実」「郷土の食文化」の各カテゴリ別ランキング・ベスト100を発表!

2019年度「部門別・旅館ホテル100選」(2020年1月11日号発表)

  • 「料理」「サービス」「風呂」「施設」「雰囲気」のベスト100軒

観光経済新聞の人材紹介

  • 旅館・ホテルの人材不足のお悩み無料相談はこちら
Visit Us On FacebookVisit Us On TwitterVisit Us On YoutubeVisit Us On Instagram