【私の視点 観光羅針盤 223】グローバル化における令和という時代 地域ブランディング研究所代表取締役 吉田博詞

  • 2020年1月7日

 いよいよ令和2年(2020年)が幕開けした。平成が終わり、令和元年(19年)は皆さんにとってどんな年だっただろうか?

 大きなイベントを振り返ると、ラグビーワールドカップ2019や、即位の礼では海外からの要人が191カ国から訪れたことも記憶に残っているだろう。G20が大阪を中心に開催されたり、横浜ではアフリカ開発会議が開催されたりもした。令和という時代は、日本がこれまでと違う形で海外と接点を持つ時代になることを予期させるイベントが続いた年だったとも捉えることができる。

 失われた30年ともいわれた平成の時代は、日本が世界一の超大国という感覚から抜け切れず、世界とどう渡り合っていくのかを探し続けた時代かもしれない。そうこうしているうちに、世界各国からいろいろな分野で抜かれていることに気づき、どこに向かうかを迷い続けた時代でもある。

 先日、広島の大学で1年生約300人に向けてキャリア論で講義をした際に、こんな質問をした。「日本の未来が明るいと思う人?」。これに3割程度しか手を上げてもらえなかった。若者が未来に希望を描けないとは何とも悲しい気持ちになってしまった。

 私は先にも伝えたように、令和の時代は日本が世界の中での役割、位置づけを再認識しながら、外需をうまく取り込みながら成長していく時代になると期待している。それは日本に埋もれている価値を外からの目線で評価して、いいものはいいと国際水準で評価し、価値を価値として編集・コーディネートして、堂々と対価をもらうことをいとわないことでもある。訪日客が増えている中で、評価してくれている要素をもっと理解してシビックプライドにつなげ、稼げる仕組みにぜひともつなげてほしい。

 今年開催されるオリンピックのレガシーは何だろうか。各種議論がある中で、インフラ整備でより世界水準にハードが変わっていくことも非常に楽しみである。ただ個人的には、世界水準に各種サービスのレベルを合わせていくことや、外国人に対してのアレルギーがなくなり、世界に友達ができ、気軽にフレンドリーに話すことが楽しいと感じる免疫が出来上がっていくことにも期待したい。

 オリンピック・パラリンピックまで残された時間はあとわずかであるが、今のうちにできる限りの心の準備や、外国人の友達をどんどん増やしていくこと、そして各施設における受け入れ水準を世界の主要観光地における水準まで底上げしていくことで、大きなレガシーを遺し、これから世界の中で日本の価値が選ばれて、外貨が獲得できる流れをもっと強化していけるといいだろう。

 令和2年(20年)が皆さんにとってもより明るい未来が切り拓(ひら)けていく年になっていってくれることを願ってやまない。

 (地域ブランディング研究所代表取締役)

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