
駅たびコンシェルジュ秋田は2021年3月24日、前身の「びゅうプラザ」から、川崎の店舗と共に先陣を切って誕生した第1号の店舗です。地域の観光情報について、春は「角館の桜」、夏は「大曲の花火」、秋は「角館や千秋公園の紅葉」、冬は「男鹿のなまはげ柴灯まつり」などのご案内をしています。
オープン後は、コロナ禍で遠方への旅行を控える雰囲気が漂っていました。そのような中、「秋田県内でどこか気軽に出掛けられる場所はないか」「秋田を元気に、活性化したい」という思いから、街歩きを企画しました。お手本や正解がない中、自治体などが提案する「街歩きコース」とは異なる特別感あるコースを意識し、作り上げました。
街歩きに向けては、独自のコースマップを作成し、お薦めのお店や観光ポイントを分かりやすく入れるなど、おもてなしの心を注ぎました。参加者からは、「秋田市在住だが、こんな店を初めて知った」「ガイドの案内があると、普段見ている景色も変わって見える」などの声が上がりました。それこそが街歩きを始めたきっかけ、意義なので、とてもうれしかったです。
立ち寄り場所である秋田市の老舗食器店「食器のさかいだ」からは、秋田の伝統工芸である「川連蒔絵(まきえ)」を施したグラスを借り、店舗で展示しました。店舗で購入できる仕組みを構築し、時間がないお客さまなどからも好評を得ています。酒蔵会社と連携したイベントを開催した際は、県内外から40人を超える方に参加いただきました。
初めは秋田駅周辺で開催していた街歩きですが、徐々に近隣の駅へと範囲を広げ、開始から現在までで15コース、35回開催しています。また、宣伝や集客などで、青森、岩手といった他店舗との連携も深まっています。
秋田は車社会ですが、街歩きをきっかけに「秋田のお気に入り」を見つけてもらうなど、店舗が地域の架け橋となり、「地域の活性化」に寄与する事業を増やしていきたいです。