◆Experiential Marketing Trends for Hotels(宿泊業界向け体験型マーケティングトレンド)
近年、若年層の予約を増やすには、Googleの良いレビューの獲得やお客さまが投稿したインスタグラムやTikTok経由の認知が欠かせません。イベントやディスプレイ広告、その他、施設内外でゲストに対して、プラスアルファの経験を提供することで、良いレビューが獲得でき、宿泊予約を増やすことにつながる。海外サイトで紹介されていた宿泊業界向け体験型マーケティングトレンドの事例を紹介する。
(1)AIコンシアージュ(旅マエ)=AIによるアシストで、お客さまの質問に答えたり、おすすめを紹介したり、レストランを予約できるようにする。また、AIと顧客の会話やデータから顧客の志向を知り、マーケティング施策に生かす。
(2)VRツアー(旅マエ)=旅行を計画している人向けに、ホテルや周辺観光施設のVRツアーができるようにして、滞在への興味、関心を引き上げる。
(3)SNS用フォトスポット(旅ナカ)=ホテル内のロビーやプールに、アート、写真ブースなどを設置して、思い出づくりに役立ててもらう。ここに滞在して写真を撮りたい、SNSで投稿したいと思わせる。
(4)体験型イベント(旅ナカ)=地域のイベント(マラソンやお祭り)など、地域外の人が集まるイベントにディスプレイ広告を設置し、ノベルティに協賛するなどして、旅の思い出の写真と一緒に拡散してもらう。
(5)メルマガ=宿泊プランの案内だけの営業メール感の強いメルマガではなく、ゲームやクイズ、アンケートなどを載せて、購読者が呼応できるようなメールに変更する。
(6)コラボ=ワイナリーやミュージシャン、スキンケアブランドや寝具ブランドなど、他のブランドとコラボしたイベントを四半期に1回行う。
(7)宿泊施設を「目的地」にしてもらう=宿泊施設を目的地としてもらえるようなイベントを開催する。ヨガリトリートやワークショップ、本のサイン会、アーティストに向けてオープンマイクデーを開く、有名なシェフやフードトラックを招待するなど、自社でだけ完結するのではなく、お客さま、周辺地域と一緒に、情緒価値(滞在することで得られるお客さまの価値)を訴求することがトレンドのようだ。
※参考https://www.hotelnewsresource.com/article130748.html
本コラムの掲載は今回で最後になります。長年、お読みくださり、誠にありがとうございました。今後は弊社Webサイトのブログで、デジタルマーケティングのトレンドを発信していきます。(コレリーアンドアトラクト代表取締役)