日本旅行は2日、2018年度入社式を東京の本社会議室で行った。72人(男性40人、女性32人)の新卒採用者に堀坂明弘社長は、将来を見据えた会社の戦略や新入社員に期待する心構えと取り組みについてメッセージを送った。要旨は次の通り。
昨年1月から中期経営計画「VALUE UP 2020」をスタートさせている。お客さまの求める価値をしっかりとつかむ「マーケット・イン」の発想によって、お客さまの期待を上回る提案をするとともに、各分野で当社の「強み」を確立していきたい。
VALUE UP 2020への取り組みと合わせ、10年、20年先を見据えた戦略策定も進めている。従来型のベーシックな旅行商品や企画は大事だが、狭い意味での旅行業のモデルのみでは生き残るのは難しいと考えている。持続可能な会社とするため大胆な議論を行い、今後方針を決定したいと思う。
皆さんには以下の三つの心構え、取り組みをお願いしたいと思う。一つ目は変化に対応するのではなく、われわれ自身が変化を起こし、社会の進歩を創造する側に立ってほしい。
二つ目はお客さま、マーケットと対話し、一緒になって良い商品、提案、ソリューション、技術を生み出してほしい。
三つめは「『出る杭』となることを恐れず仕事の変革に努めます」と行動規範にうたわれているが、この出る杭について、社員全員が仕事の変革だけでなく、出る杭となってほしいと思う。
今後、会社がますます飛躍していくためには、皆さんの若い感性と、既成概念にとらわれない柔軟な発想と行動力が必要不可欠。新入社員だからこそ持っている力を存分に発揮され、日本旅行の将来を切り開く中心的な存在となっていただきたいと考えている。