【焦点課題】JTB協定旅館ホテル連盟 専務理事 平野利晃氏に聞く

  • 2019年8月5日

平野専務理事

新専務理事の抱負

会員施設とJTB社員の活発な交流機会を創出

 ――まず就任の抱負を聞かせてほしい。

 「本部総会で決まった事業計画の趣旨に沿って旅ホ連会員の皆さまに役に立つ活動をしていく。事業計画の今年のテーマは『活発な交流機会の創出、個性ある地域づくり』であるので、そのことにより旅ホ連設立以来の重要な目的である宿泊増売につなげていきたい」

 「旅ホ連会員はJTBがどのような形で宿泊販売をするのかということに最も興味がある。会員が一番求めているのは、JTBグループの販売部門とのコミュニケーションとプロモーションだ。それを活動の中心にしている連合会や支部が多いので、旅ホ連本部はJTBグループと協力して、活動が行いやすいように環境を整備していく」

 ――前職のJTBでは主に国内旅行の仕入・商品企画を担当してきた。

 「旅ホ連会員の方々には以前から仕事でお世話になってきた。これからは旅ホ連の専務理事として改めて皆さまから忌憚のないご意見を聞かせていただき、事業に反映していきたい」

 ――JTB旅ホ連の存在意義をどう考える。

 「日本を代表する主要な旅館・ホテルの多くが加盟しているのは、すごく重要なことだ。形態や規模についても相当広範な施設が入っている。なおかつ、その中で多くの経営者の方々が役員を務めてくださっていたり、委員会や支部活動に参加してくださっていることはとても意義がある」

 「近年、旅ホ連には取扱額の大きなホテルが多く加入し、旅館会員の取扱額とホテル会員の取扱額がほぼ同じぐらいの状況になっている。まさに旅館ホテル連盟という名称どおりの組織だ。両方が加盟している良さを生かしたい」

 ――旅館・ホテルの現状をどう捉えている。

 「観光業界は、環境が毎年のように目まぐるしく変わっているので、常に社会変化に対応していかなければならない。また、個々の施設の規模や価格や立地の違い、旅館とホテルの営業形態や提供するサービス・機能の違いなどがあるので、宿泊業界についてひとまとめに話ができる時代ではもうない。例えば、訪日インバウンドが増えているが、その影響は地域によって相当な差がある」

 「一方で人財育成や人財確保は共通の課題であるので、旅館経営人財育成アカデミーやおもてなし検定などの活動の重要性が高まっている。アカデミーのセミナーがJTB社員とのコミュニケーションの場にもなっている。また生産性向上も重要なので付加価値拡大と効率性の両面で勉強していかなければならない。宿泊増売の基盤を強固にするためのこのような活動も必要があると認識している」

 ――旅ホ連としてJTBに求めるものは。

 「JTBは旅館・ホテルのそれぞれの個性、特性をより細かく把握して、お客さまのニーズにマッチングさせて販売をするという取り組みをしているので、その精度を上げることが大事だ。それによってお客さまの満足度も高まる。旅館・ホテルもミスマッチではないお客さまに来てもらう方が良いはずなので、これからは施設それぞれの独自性と個性がすごく大事になる」

 「店頭営業、法人営業(企業、学校、行政)、WEB、訪日インバウンドなどJTBには総合的な販売形態があるので、いろいろな個性の会員施設に対応した販売ができるものと考えている」

 ――JTBと旅ホ連の連携の在り方をどう考える。

 「支部活動、連合会活動、委員会活動を通じてJTBと旅ホ連会員がコミュニケーションをより緊密にしてWIN&WINの関係を作り上げて、宿泊増売に結びつく活動を実現するのが大事なポイントだ。また、旅ホ連の大きなテーマの一つは『個性ある地域づくり』としている。地域を訪れる人の全体量が増え、質が高まらなければならない。JTBと会員旅館・ホテルに加えて地域の観光関係者と協力してその地域を訪れる動機となるような魅力的個性的な素材開発を行っていく必要がある」

 平野利晃(ひらの・としあき)氏 1959年12月6日生まれの59歳。82年に日本交通公社(現JTB)入社。富山支店や国内旅行部などに配属された後、首都圏エース事業部商品企画課長、提携販売センター所長、旅の予約センター所長、i.JTB常務取締役、JTB国内旅行企画常務取締役などを歴任。2019年6月から現職。
【板津昌義】
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