
宮城県 村井嘉浩知事
観光復興へ力強い歩みを
観光需要の回復最優先 東北DCを起爆剤に
東日本大震災からまもなく10年が経過いたします。これまで国内外の皆さまからの温かいご支援やご協力をいただきながら、復旧・復興に向けた歩みを着実に進めてまいりました。皆さまからのご支援に心から感謝申し上げます。
震災直後には、宿泊施設における被災された方々の避難や、長期にわたった復興支援隊の受け入れなど観光業界を挙げて復旧・復興を支援していただきました。
また、県では観光による交流人口の拡大を復興の原動力の一つと位置付け、観光施設の復旧等のハードに対する整備支援に加え、集客イベント開催、受け入れ環境の整備、さらには大型観光キャンペーンの開催など、観光復興に向け官民が一体となって取り組んでまいりました。
こうした取り組みにより、大きく落ち込んだ観光客数は、震災前の水準を回復し、令和元年度には6796万1千人と過去最高を記録しました。
令和2年度は新型コロナウイルス感染症の影響により、全国的に観光需要が大きく落ち込み、宿泊事業者をはじめとする観光事業者が深刻な影響を受けていることから、観光需要の回復を最優先課題として、観光事業者の皆さまに対する支援を行っているところです。
宮城県内では4月から半年間、東北6県およびJRグループなどと連携し、「東北デスティネーションキャンペーン(DC)」が開催されます。震災10年の節目の年に、国内外の皆さまへ感謝の気持ちを伝え、復興を遂げた東北・宮城の新しい姿をご覧いただくとともに、落ち込んだ観光需要の回復に向けた起爆剤になればと考えております。ぜひ東北・宮城の魅力を体感しにお越しいただければ幸いです。
皆さまのお越しを心よりお待ち申し上げております。