海外の人に英語で茶道を伝えるためのハンドブック。
訪日客から人気を集める茶道体験だが、そのエッセンスをどう伝えればいいのか。同書では、外国人ならではのトラブルや疑問を四コマ漫画と中学卒業レベルの英文で紹介している。
「どうして濃茶を飲み回すの?」「茶室でみんなが黙っているのはなぜ?」…。日本人には思いもよらない、だけど本質を突いた外国人の質問から、茶の湯をより深く知る一冊だ。茶道の本質に触れる日本語エッセイも充実している。
著者は裏千家準教授で、国際茶道文化協会会員。代々が茶の湯をたしなむ環境に育つ一方、幼少期から米国や豪州で過ごすなど海外経験も豊富。茶の湯ナビゲーターとして、日本の伝統文化の魅力を国内外に発信する「茶蓮」を主宰している。
四六判並製、96ページ。定価1300円(税別)。
発行=淡交社TEL03(5269)9831。