新しい切り口の観光ガイド教本。既刊本や現在のガイド講習では、観光ガイドというととかく「何を説明すべきか」ばかりを教えてきた。学ぶ側も、歴史文化などをどのような表現で説明すればよいかを気にしている。本書は、「お客様に満足していただくには、難しい話よりもむしろ楽しい話し方や、もてなしの配慮の方が大切なのだ」ということを教えてくれる。
「これから観光ボランティアガイドの仕事をやってみたい方、あるいは、もうすでにお仕事をなさっている方、その中でも、今ひとつお客様が満足なさっているか自信がない方などにはぜひとも本書をお読みいただきたいと思います。優れたガイドが増えることは観光地の魅力が向上することです。すばらしいガイドさんが増えて、その結果、旅行者が増え、観光による地域活性化がさらに強化されるとよいと思っています」(「はじめに」より抜粋)。
著者の渡辺康洋氏は桜美林大学ビジネスマネジメント学群教授。近畿日本ツーリスト勤務の時代は、添乗員、観光ガイドとして世界を巡った。全国通訳案内士(英語)、総合旅行業務取扱管理者。日本青少年海外研修研究会会長。
価格は1600円(税別)。202ページ。2020年11月20日発行。問い合わせ先は、桜美林大学出版会TEL03(3264)5254。