伝統芸能のなかでも、歌舞伎に比べて敷居が高く思われがちな「文楽」。
しかし、文楽は大阪で生まれ、長く庶民に愛されてきた娯楽。
巷に心中事件があれば、現代のTVのワイドショーよろしく数日中にそれをネタにし、お武家にお家騒動が勃発したらそれをわかりやすく脚本化。
つまり、ぜ・ん・ぜ・ん・難しくありません!
それどころかむしろツッコミどころ満載で、誰もが楽しめる芸能なのです。
本書では、文楽をはじめてみる人のために「どこでみられるのか」「どんな演目がおすすめか」「鑑賞ポイントはどこなのか」などをマンガでわかりやすく紹介するとともに、上演されやすい人気の演目を徹底解説!!
また、すでに文楽ファンの人や歌舞伎好きで、文楽にもちょっと興味がある人にも楽しんでいただけるように、同じ演目を歌舞伎と文楽で比べたり、将来を担う若手技芸員のインタビューを掲載したりと、コアな話も盛りだくさん。誰もがなんとなくあらすじを知っている「仮名手本忠臣蔵」は、なんと全段を紹介しました!
執筆陣の中心は、文楽の解説歴の長いイヤホンガイド(劇場で貸し出される解説イヤホン)の解説者である佳山 泉さん。そして、マンガは文楽のお膝元・大阪で産湯をつかった上島 カンナさん。
あふれんばかりの愛とツッコミに満ちた、文楽入門に最適な一冊です!
【目次】
1章:文楽はじめてさんのギモンに答えます
2章:はじめてさんへのオススメ演目
3章:勝手に決定! TOP5 クズ男&キャラ立ち女バーチャルインタビュー
4章:愛憎渦巻く人間ドラマ
5章:技芸員ってどんな人?
6章:よくわかる! 「仮名手本忠臣蔵」完全ガイド
7章:文楽と歌舞伎、同じ演目をくらべてみました
【執筆陣プロフィール】
執筆協力:佳山 泉(かやま・いずみ)
イヤホンガイド解説者。学生時代からの文楽・歌舞伎好きが高じてイヤホンガイド社に入社。情感をなぞる解説と優しい語り口に定評がある。文楽巡業公演プログラム「文楽を覗いてみよう」でコラム連載。
マンガ:上島 カンナ(かみしま・かんな)
2007年、「まんがタウン」(双葉社刊)にてデビュー。伝統芸能と伝統工芸の魅力に取りつかれ、取材を重ねる日々。主な作品に『父を訪ねてだいたい三千匹』(双葉社刊)、『でしにっき』『アテンド』(comico刊)など。趣味は江戸端唄。
【書籍概要】
書 名:マンガでわかる文楽 あらすじから見どころ、歌舞伎との違いまで全部わかる
編 者:マンガでわかる文楽編集部
仕 様:A5判、176ページ
定 価:本体1,600円+税
配本日:2019年3月6日(水)
ISBN:978-4-416-51997-4