【本だな】イワナ棲む山里

  • 2021年12月22日

 世界文化社は16日、「イワナ棲む山里」を発売した。

世界文化社は、モン・ブックスシリーズ第二弾となる書籍『イワナ棲む山里』を2021年12月16日(木)に発売しました。

 

  • SDGsの先駆けとなった「次の世代に繋ぐ」ための活動を描いたルポルタージュ

SDGsの採択から6年。今まさに世界は、一方的な消費行動から持続可能なライフスタイルへと変わろうとしています。モノやサービスを選ぶときにも、「環境に配慮されたもの」という選択肢が当たり前のように挙げられるようになりました。

そんな昨今の流れとは対照的に、まだまだ日常生活において環境問題に対する関心が低かった1990年代初頭、失われつつある自然環境の保護を訴え、立ち上がった有志団体があったことをご存知でしょうか。
本書は、新潟県と福島県の県境に位置する秘境・奥只見を舞台に、イワナの乱獲やダム建設計画と戦った地域住民の姿を描くルポルタージュ。1992年に刊行した「ネイチャーブックス『イワナ棲む山里』」をこのたび「モン・ブックス」シリーズとして文庫サイズに再編集。「自然か、開発か」。現代のSDGs概念の先駆けとも言える活動と、貴重な自然を記録した一冊です。

  • 渓流魚の宝庫を飲み込む巨大ダム建設計画。作家・開高健さんが愛した奥只見の美しいイワナを守る

50センチを超すイワナやサクラマスが群遊(撮影:秋月岩魚)50センチを超すイワナやサクラマスが群遊(撮影:秋月岩魚)

かつて、全長60センチ級のイワナが入れ食い同然という、釣り人にとってのまさに別天地だった奥只見。そんな自然環境を守るため、地元と釣り好き有志が、作家の開高健さんを会長に据えた「奥只見の魚を育てる会」を発足しました。本書では、ノンフィクション作家の足立倫行氏が、現地に何度も足を運び、巨大ダム建設や密漁など、奥只見が直面する危機に立ち向かう「育てる会」の姿を記録しました。

左:大ビラヤスより見た禁漁区/雪晴れの銀山平を遠望する (撮影:秋月岩魚)左:大ビラヤスより見た禁漁区/雪晴れの銀山平を遠望する (撮影:秋月岩魚)

1年の半分が雪に覆われる奥只見では、春から秋にかけてスキー、釣り、登山、紅葉などの観光業を生業にして生計を立てていました。「若い連中にここに居座ってもらおうと思ったら、それなりの条件を整えんば」と、宿泊施設「湖山荘」のご主人は語ります。奥只見を次の世代に繋げるという切なる思いと暮らしぶりが、秋月岩魚氏の四季折々の美しい写真とともに、ありのまま綴られています。

<Mont Books(モン・ブックス)とは>

もっと山や自然を知りたいと考えている人たちに、その素晴らしさを伝える書籍シリーズ。 美しい写真を多用したビジュアルな構成と、文庫サイズのコンパクトさが魅力の本シリーズでは今後、山や自然にまつわるタイトルを順次刊行予定です。

<著者プロフィール>
文:足立 倫行(あだち のりゆき)

1948年鳥取県境港市生まれ。早稲田大学政治経済学部中退。週刊誌記者を経てノンフィクション作家となる。処女作『人、旅に暮らす』以後、紀行ドキュメントや人物ルポルタージュに健筆をふるう。著書は『日本海のイカ』『北里大学病院24時』『アダルトな人びと』『妖怪と歩く ドキュメント・水木しげる』など多数。近年は日本古代史関連分野に軸足を移し、近著に『激変! 日本古代史』『血脈の日本古代史』などがある。

写真:秋月 岩魚(あきづき いわな)
1947年山形県の朝日連峰の麓で生まれる。67年から趣味で写真を始め、78年からフリーランスの写真家となる。フィッシングを中心としたアウトドア関連、アドベンチャーもの、旅ものを志向し、国内はもとより世界各地を取材。コマーシャル、テレビのレポーター、雑誌などで幅広く活躍中。開いた個展は「山釣りの旅」「自然の詩」「釣人心象」「旅の回想」「自然の奥の神々」「旅へ~刻まれた時間」など多数。主要著書には『釣人心象』がある。

<目次>
第一章 銀山平の秋
第二章 豪雪との共存
第三章 万物が動き出す春
第四章 イベントの夏
第五章 揺れる台風シーズン
第六章 再び巡る季節

<刊行概要>
『イワナ棲む山里』

■発売日:2021年12月16日(木)
■定価 :1,650円(税込)
■発行 :株式会社世界文化ブックス
■発行・発売:株式会社世界文化社
https://www.amazon.co.jp/dp/4418212221

 

 


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