
HISがこのほど発表した3月の旅行取扱高は前年同月比511.7%増(2019年同月比45.3%減)となる258億7276万円だった。国内旅行は、全国旅行支援と、学生旅行のピークシーズンといったレジャー需要の高まりもあり、同136.5%増(同8.7%増)の74億9104万円だった。
取扱高は、HISとグループ5社(オリオンツアー、クオリタ、クルーズプラネット、ジャパンホリデートラベル、HIS沖縄)の社内取引を相殺した旧会計基準の数字。
国内旅行は、3月中旬からの海開きで海水浴シーズンとなった沖縄でレンタカーが不足したことから、恩納村エリアのリゾートホテルと那覇市内・空港を結ぶリゾートシャトルを期間限定で運行するなど、独自の展開を図ったことが集客、取扱高をけん引した。また、成田と出雲を結んだ出雲大社での特別参拝や「出雲神楽」の特別公演のツアーや、仙台から高松へのツアーなど、国内旅行需要の本格的な回復に伴う特別企画が好評だった。
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