防火設備検査制度へ対応を
建築基準法の改正に伴い、防火設備定期検査報告制度が施行された。防火シャッター、防火ドアなど「防火設備」が専門的な定期検査、報告の対象となる。今回の改正により国および特定行政庁が指定する防火設備の所有者は、1年に1回検査資格者に防火設備を検査させ、特定行政庁への報告が必要となった。
防火シャッターなどの既存不適格の解消が注目される中、サンユウテックは防火・防煙用シャッター用安全装置「Sガード」を提案している。
既存のシャッター下部に後付できるSガードは、スラット受台とパネル(可動式)の二つから構成。シャッター本体に取り付けた固定した門型のスラット受台(鋼鈑・厚さ6ミリ)でシャッター本体を床から高さ約300ミリのところで止め、両サイドはつっかえ棒の役目を果たす。
そして、スラット受台とは別にシャッター表面を上下にスライドできるパネル(同・厚さ約1.6ミリ)が取り付けてあるが、このパネルは手でも動かせる重量(15キログラム以下)なので、人の上に乗っても安全に抜け出せる仕組みだ。
電気を使わずに機能するため電気工事が不要で安価。また、初期工事の大幅な低減と、ランニングコストゼロも実現した。
同社によると、誤作動による防火シャッターに挟まれる事故(死亡事故を含む)が全国で多発しているという。また、「通常の防火シャッターは、約300キロもの荷重がかかり、人が挟まれると重大事故につながりかねない」と指摘する。
Sガードは、その安全性と価格面などが受け、公共施設を中心に1万台以上の設置実績がある。宿泊施設の実績はスパリゾートハワイアンズ、京都ブライトンホテル、ホテル琵琶湖プラザ、フォレストイン昭和館など多数。