
清野理事長
新年明けましておめでとうございます。
2019年は夏以降、韓国からの旅行者数が大きく減少し、また今までになかったような大型で猛烈な台風など自然災害の影響を受けながらも、全体としてはいくつもの好条件に支えられ、多くの旅行者をお迎えすることができました。
20年は、オリンピック、そしてパラリンピックが日本で開催されます。この機会に訪日する方々に日本ファンになっていただき、日本の魅力を一人一人に発信いただくよう、そして日本が世界中から注目を集めるこの好機を捉え、多数のメディア露出を通して旅行目的地としての日本の認知度が高まるよう取り組みを進めてまいります。
そのためにも、日本各地の魅力のさらなる掘り起こしが欠かせません。JNTOでは、19年、訪日旅行者を積極的に受け入れることができ、その地域ならではの魅力ある体験型コンテンツを全国から収集し、そのうちの100件を掲載したパンフレットを作成しました。地域ごとのコンテンツを幅広く発信し、日本を訪れる旅行者にその地ならではの魅力を楽しんでいただきたいと考えております。
訪日旅行者数4千万人という数値目標の達成と「観光先進国」の実現に向け、訪日市場の裾野の拡大のために、リピーター客やこれまで日本を旅行先としてあまり関心を持っていなかった層へも戦略的にアプローチしていきます。また、広州に続き、メキシコ、ドバイへの新規事務所の設置により強化される海外拠点を活用し、旅行先としての日本のプレゼンス向上に努めてまいります。
加えて、従来から人気のある伝統や文化、食のみならず、自然やアドベンチャーなど体験型で新しいコンテンツの発信など「全方位」のプロモーションに取り組みます。訪日旅行市場がさらに活況を呈するよう、各省庁、自治体、民間企業等関係者の皆さまとこれまで以上に連携し、オールジャパン体制での取り組みを進めたく、引き続きご支援を賜れれば幸いです。
本年も何卒よろしくお願い申し上げます。