
新年あけましておめでとうございます。
全国の会員の皆さまそして関係諸団体の皆さま方におかれましては、つつがなく新年をお迎えのことと拝察いたします。
日ごろより日本温泉協会の運営に対しまして深いご理解とご協力をいただきこの場を借りて厚く御礼申し上げます。
本年12月4日、日本温泉協会は創立90周年を迎えることになります。昭和4年の協会発足以来、温泉に関する調査研究を通じて、温泉地の歴史、文化に光を当て観光資源としての温泉の重要性を説いてこられた先輩諸氏の皆さまに深い敬意を表するところであります。また昨年、鳥取県皆生温泉で行われました日本温泉協会の総会で第11代会長に就任いたしまして、今その重責にあらためて身が引き締まるところであります。
さて昨年を振り返りますと多くの自然災害が発生し甚大な被害を受けた地域がありました。夏の猛暑、西日本の台風、北海道地震、火山の噴火など、自然現象とはいえ非常に厳しい年でありました。被害を受けた地域、温泉地、観光地の一刻も早い復興を願っております。
温泉地の安全や保全については当協会が最も詳しくなければなりません。正確な情報発信、受信、集約が必要であり、日本温泉協会ができることを一つ一つ取り組まなければなりません。
一方、外国人の温泉に対する関心はますます高くなっています。増加する訪日客に対して、日本温泉協会では10カ国語の言語に対応した「入浴エチケットポスター」を制作しております。また、イベントや広報活動にも力を注ぐため、日本温泉協会マスコットキャラクターの制作も計画しております。90周年を迎える年頭に当たりまして、本年の事業の一端をご紹介いたしましたが、当会といたしましては、設立当初の理念とともに、時代に適した事業の構築、会員各位の相互の繁栄のもと運営をしていきたいと考えています。
皆さまのご健勝を祈念いたしますとともに、より一層のご理解とご支援をお願い申し上げ、新年のごあいさつといたします。