若狭美浜はあとふる体験「行きぬく強い心を」
近年は、学校の教育現場で探求型の教育「探求学習」として、日常生活や社会に目を向け、自らが課題を設定し、情報取集や分析、解決に向けた取り組みが求められています。1次産業やそれに携わる人たちがどんな暮らしをしているか分からない子供たちが多い現状の中で、はあとふる体験では、これからの日本を考えていくために、自分たちが生きるための食糧の生産現場である農業や漁業を通して、食や命の大切さ、1次産業を目で見て触れて肌で感じることで理解を深め、地域のありのままの良さや地域住民の人柄を多くの方に知ってもらいたいと思っています。課題や問題点を修学旅行を通じて発見し地域創生につなげる取り組みを行っています。
はあとふる体験では、自然豊かな地域の資源を生かし、漁業体験、農林業体験、自然・アウトドア体験、伝統味覚体験、工芸・歴史文化体験とバリエーションに富んだ体験プログラムを整えています。農林業体験8種、漁業体験10種、自然・アウトドア体験6種、味覚工芸歴史文化体験19種があります。地域のインストラクターと共に汗を流し、本物の現場を体験することによって、生きる強さと自分の考えを持ち、自発的に行動できる人間へとつなげていける体験プログラムの一部を紹介します。
◆ボート体験(信頼関係と、物事を継承して活動できる心づくり)
はあとふる体験特有のプログラムがこのボート体験。チームワークの大切さを肌で感じ、人間関係を構築する能力を育むことができる人気のプログラム。こぎ手4人とコックス(かじ取り)1人が艇に乗り込み、湖をこぎ進みます。「一艇ありて一人なし」という言葉のように、1人が頑張っても早く進まず、全員の呼吸が一つになった時、初めて湖面を滑るように進むことができます。
◆民泊体験(心の温かさと人としての礼儀の心づくり)
人間関係の気薄さが問題となっている中、民泊体験を通じ、人の温かさ、自分を応援してくれる気持ちを肌で感じる機会を大切にしています。自分の存在価値を再確認し、自分も高まりたいという意思、意欲を伸ばしていけるよう「心の平和教育プログラム」として「田舎の温かさ人とのつながりの大切さ」を伝えています。子供たちは、初めて出会う新たな家族と緊張の面持ちで対面します。けれど、一緒に食事の準備をし、みんなで食卓を囲んで団らんするうちに、互いに歩み寄ろうとすることから交流が生まれます。ここで大人や異年齢の他人との交流の方法を学ぶのです。偶然結ばれた数日間の縁がそれきりにならず、絆がつながっていくところに美浜の民泊体験の魅力があります。
自然の豊かさを大切に、質の高い教育、住み続けられる町づくりを目指し、将来の世代にも配慮しつつ、全ての人が笑顔で元気に住み続けられる街づくりを目指します。
特産品「へしこ」をつくる料理体験