【提言】“新”日本観光の展開 日本観光の再活性化をめざして(上) 全国産業観光推進協議会 会長 須田 寛

  • 2020年6月2日

 新型感染症の世界的流行に伴い、観光は内外共に、大きな影響を受けている。日本でも国際観光は激減が続き、国内観光についても各地のイベント等の自粛要請、さらには外出、移動などの自粛が求められる地域も多く、国内各観光地はかつてない試練に直面している。

 しかし、日本の観光は感染症問題が収束すれば直ちに急速な再活性化が急務となる。観光が低調な現在こそ、今後の再活性化を目指して施策の基盤づくりを行うべき時である。

 事態収束後の日本観光の展開は、従来の観光振興策の延長線上に乗せた単なる復活ではなく、これまでとは異なる新しい観光として、すなわち、「“新”日本観光」(「新」ディスカバージャパン)として再出発すべきものと考える。

 1、施策の方向

 【発地の多様化】~多様な観光の展開(Ⅰ)

 近年、日本を訪れる外国人客は、その4分の3までが東アジアの近隣諸国(中、韓、台、香港など)からの人々である。このため、新型感染症の影響を最初に大きく受けることとなった。今後の外国人客誘致にあたっては、さまざまな国際情勢の急変にも対応すべく発地(国)を多様化することにより、さらに幅の広い国際観光を目指す必要がある。同時に低迷している邦人の国内観光もそれぞれの居住地を発地として、全国に幅広く展開すべきはもちろんである。

(例)欧米、オセアニア、アフリカ、中南米諸国等からのウエートを高める。

 【着地の多様化】~多様な観光の展開(Ⅱ)

 内外国人を問わず、国内の着地(目的地)の幅を広げることが必要である。特定地域に集中しないよう、国内各地に満遍なく内外観光客を迎える努力を尽くすべきであろう。汎日本観光(すなわち、美しい日本を今一度新しい観光で見つめ直す、新ディスカバージャパン運動の展開等)こそ国内感染症収束と共に直ちに推進すべき重要な着眼点になると考える。

(例)地方空港の活用(定期空路の開発、チャーター機の着陸など)、地方における新幹線網・高速道路網の利活用、新観光キャンペーンの展開等。

 【手法の多様化】~多様な観光の展開(Ⅲ)

 観光資源に接する角度、とくに視点を変えることによって地域の新しい魅力を再発見することができる。こうした取り組みを通じて新しい観光手法の提案を行い、観光資源の再開発をはかる必要がある。なお、リピーターが増加していることから、この点はリピーター対策としても緊急の課題である。

(例)テーマ別観光の展開(産業観光、街道観光等)、学習観光、行動型観光の展開等。

 
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