【山崎まゆみの「ちょっと よろしいですか」22】富士宮市と外国人の交流 温泉エッセイスト 山崎まゆみ

  • 2019年8月3日

 6月21日に開催された富士宮市主催のイベント「美守(びまもり)の都ふじのみや~Charm town for Beauty~(チャームタウン フォー ビューティー)」で、司会進行役という立場でお手伝いをしました。

 富士宮市の首都圏シティセールス推進事業の一つとして、情報発信力の高い約30人の外国人に向けたイベントです。
今回参加した外国人に声をかけたのは、ジャーマン・インターナショナル代表のルース・マリー・ジャーマンさんです。ジャーマンさんからのあいさつでは、「11カ国の方々に集まってもらいました。旅行会社、フリージャーナリスト、商社に勤めている方々です。ここにいる皆さんの力を集結させれば、30万人もの外国人を呼ぶことができます」と力強いお言葉でした。

 会場は皇居が見える見晴らしのいいレストランでした。

 ただ、行政主催の会ですし、富士宮市の須藤秀忠市長もご参加されていましたので、日本人はスーツ着用。少し固い雰囲気だったことは否めません。司会を仰せつかった私も緊張のあまりで、冒頭ではかんでしまう場面も多々ありました。申し訳ございませんでした。

 各種あいさつ、鏡開き、乾杯を終え、懇談に入れば、にぎやか!

 前方スクリーンには、富士宮の美しい映像が流れていました。涼やかな白糸の滝、富士山本宮浅間大社で咲き乱れる桜、酒蔵などの映像です。また、ニュージーランド在住の映像プロデューサーが撮影編集した映像も流れました。成田空港からキャンピングカーを借りて、外国人が富士宮を旅するモデルルートです。

 私が映像について少し説明を加えると、ニューヨークから来ているという男性が、「この神社、どこにあるの? いまのはどういう意味なの?」と聞きに来てくれました。皆さん、興味津々の様子でした。

 会場には六つのテーブルがあり、それぞれのテーブルに1人ずつ富士宮市の職員や観光協会の方が付きました。日本人への質問や話題に花が咲き、お隣のテーブルの会話が全く聞こえないほどの盛り上がりでした。

 会の終盤には、各テーブルから代表で一人ずつ外国人に感想を話してもらいました。

 「私は富士山が好きです。赤富士と青富士を知っています」と、富士山について熱っぽく語る方もいました。イベントを楽しんでいる外国人の皆さんを見て、須藤市長が、急きょ、御礼を申し上げたいとあいさつがありました。「皆さん、富士宮に来てください」という言葉に、「イエ~~~~イ」というハイテンションで応える外国人。その様子を見て富士宮の関係者は安堵(あんど)した様子で表情も和らいでいました。私自身も終盤はそのノリを楽しみながら進行をしていました。

 帰りのエレベーターで一緒になった男性は「絶対に、グランピングしたい。8月に絶対に行くよ」と、興奮冷めやらぬ様子で話していました。

 イベントで最も心に残ったのは、富士宮の方々と外国人の皆さんとの白熱した交流の姿でした。外国人に慣れていない日本人も、こうした交流の場を設け、酒を酌み交わせば、必ずネットワークが生まれます。

 東京・谷中で10室の旅館を営まれ、訪日外国人観光客を30年受け入れてこられた「澤の屋旅館」のご主人・澤功さんがいつも繰り返して話される言葉を思い出しました。

 「観光は平和へのパスポート」

 国と国として語る場合には難しい課題も、観光における草の根のネットワークがあれば、いつか日本を救う日が来るやもしれません。そんなことを思う富士宮のイベントでした。 (温泉エッセイスト)

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