スタイリッシュなデザイン
鹿児島県霧島温泉の霧島国際ホテル(179室)は温泉自慢の宿。豊富な湯量が特徴の「大浴場大浪(おおなみ)」は一度に150人が入浴できる。白濁と透明の2種類の湯が楽しめる森の中の「露天霧乃湯」や、四季折々の季節模様を感じることができる白濁の露天風呂「別館露天白紫(びゃくし)」も人気が高い。客室は最上階のプレミアムルームをはじめ、さまざまなタイプから選択できる。客室からは間近に立ち上がる湯煙、晴れた日には遠方に桜島を望めるロケーションも売りだ。
その同館では、近年の分煙意識の高まりを受け、本館3~8階の客室フロアのうち4階を除いたフロアを禁煙とした。その際に、喫煙できるブースを設けたが、間仕切りをして換気扇を回すタイプのため、タバコのにおいが残ってしまうことが課題だった。
そこで今年の6月、2階にある大ホール近くに、Fujitaka(フジタカコーポレーション)が提案する喫煙ブース「SMOKE POINT(スモークポイント)」を設置した。
スモークポイントは、デンマーク生まれのスタイリッシュなデザイン。周囲を開放感ある透明ガラスで囲み、美しいインテリア空間を生み出す。本体には3種類のフィルターを装備し、吸引したたばこの煙のほとんどに当たる99・95%を除去する。さらに、大容量の吸い殻入れ設置や静音・省エネ設計など性能も高い。移設も簡単にできる。
同館では、近隣の導入済み施設を見学し、その性能を確かめてから扉の一部がない「セミオープン」タイプを導入した。
取締役総務部長の市来初男氏は、「タバコのにおいが外に漏れないうえ、デザインもいい」と評価する。今後はロビー回りへの設置が検討課題となっている。