ろ過装置専門メーカーのショウエイ(神奈川県川崎市)は、温泉の温度を常時適温に制御するシステム「湯守のお手伝い」と、浴室と脱衣室の3密を回避できる「サンミツシステム」を開発、旅館・ホテルに提案している。
湯守のお手伝いの最大の特徴は、難しいとされる高温の温泉をほぼ適温とされる42度程度にまで下げることができること。「温泉旅館・ホテルでは、温泉、源泉を管理する『湯守』が高齢となり退職するケースが多くなっているうえ、後任が不在で困っている、という悩みを聞く」とショウエイ。
このシステムの特徴は、内風呂、露天風呂に浴槽内温度センサーを取り付けて、脱衣室などに制御サーバーに設置し温泉温度を適温に制御する。それをショウエイのクラウドサーバー監視システムが受信し、インターネット経由で、パソコン(PC)、スマートフォン(スマホ)、タブレット端末から確認できる。「温泉の温度が高くなったなどの異常を感知した場合は、警報を出力するので安心して使える」とも。
サンミツシステムは、宿泊施設のWi―Fiと、QRコードを利用した「見える化」システム。温泉旅館・ホテルの客室に設置された専用のQRコードを宿泊客が自身のスマホで読み取れば、浴場の混雑状況が簡単に確認できる。
施設側は、大浴場と脱衣室に人感センサーを設置して、インターネットを通じて、事務室のPCで混雑状況の把握と、履歴データをダウンロードできる。
この件についての問い合わせ先は、ショウエイ担当 長谷川・野間TEL044(589)1601。
サンミツシステム