【口福のおすそわけ 432】骨を強くする食べモノ 竹内美樹

  • 2022年10月11日

竹内氏

 先日、ちょっとコケて足をひねった。時間がたっても治るどころか痛くなる一方で、とうとう近所の整形外科へ。何と、右足側面の第5中足骨が折れていた。医師から「ギプスと松葉づえが必要。治るまで2カ月くらいかかります」と宣告され、かつて足の親指を骨折した時のことを思い出した。

 石膏で固めたギプスはずっと着けっ放しだから、お風呂に入るだけでも大変だった。濡れないようにサランラップでぐるぐる巻いて、さらに大きなビニール袋を被せた。またあんな面倒な思いをするのか…。

 だが、イマドキのギプスは進化していた。包帯で巻いてあるだけで簡単に取り外せるから、お風呂にも素足のままで入れる。それにしても、こんなに簡単に骨折するなんて。骨を強化しなくちゃ! 最近テレビCMでよく見かける、カルシウム不足を補うイワシの薄焼き煎餅みたいなヤツ、買ってみようかな? でも、ホントに効果があるのか?

 そこで、骨を強くする栄養素を調べてみることに。厚生労働省によると、成人1人1日当たりに必要なカルシウムの摂取量は、男性で700~800ミリグラム、女性は650ミリグラムだそう。それって何をどれだけ食べれば良いのか? 実は、カルシウムが含まれていても、その吸収率は違うらしい。

 含有量も吸収率も高いのが、牛乳や乳製品。牛乳200ミリリットル中に含まれているカルシウムは220ミリグラムと、効率が良い。ヨーグルトやプロセスチーズも、カルシウムを摂取しやすい食品だ。

 次いで含有量が高いのは魚介類。骨も食べられる小魚や、殻ごと食べる干しエビなど。思わず酒のさかなに、アーモンド小魚を買ってしまった。豆腐など大豆製品や、野菜ではモロヘイヤ、小松菜がカルシウム豊富。

 カルシウムの吸収を促進してくれるのが、ビタミンDだ。日光に当たれば体内でも合成されるが、カルシウムと共に食事で取る方が良いらしい。サケ、サンマなど魚類の他、日光に当てると食材もビタミンDが増えるので、しらす干しやイワシの丸干し、干しシイタケなどに多く含まれるという。

 骨の形成に不可欠とされるのが、ビタミンK。骨粗鬆(そしょう)症の治療薬としても使用されている。含有量の豊富さは納豆がダントツだが、他にはワカメなど海藻類、モロヘイヤ、小松菜やほうれん草などに多い。

 また、摂取量が不足すると骨粗鬆症にかかりやすいとされているのが、マグネシウム。あおさ、ワカメなどの海藻類、玄米、大豆製品、ほうれん草など。さらに、骨の成長を助けるとされているのが、亜鉛と銅。いずれも、カキや豚レバーに多く含まれる。そして骨の形成に欠かせないのがマンガンだ。玄米など全粒穀類、豆類、ナッツ類、茶葉に多く含まれているそうだ。

 人間の体って、本当にたくさんの栄養素に支えられているんだと分かる。食という文字は「人を良くする」と書くが、まさにその通りだ。登場頻度の高い納豆、小松菜、ワカメあたりをしっかり食べて、骨を強くしたいと思う筆者であった。

 ※宿泊料飲施設ジャーナリスト。数多くの取材経験を生かし、旅館・ホテル、レストランのプロデュースやメニュー開発、ホスピタリティ研修なども手掛ける。

 
新聞ご購読のお申し込み  ベストセレクション

 メルマガ申し込み

注目のコンテンツ

第35回「にっぽんの温泉100選」発表!(2021 年12月20日号発表)

  • 1位草津、2位下呂、3位別府八湯

2021年度「5つ星の宿」発表!(2021年12月20日号発表)

  • 最新の「人気温泉旅館ホテル250選」「5つ星の宿」は?

第35回「にっぽんの温泉100選・選んだ理由別ベスト100」(2022年1月1日号発表)

  • 「雰囲気」「見所・レジャー&体験」「泉質」「郷土料理・ご当地グルメ」の各カテゴリ別ランキング・ベスト100を発表!

2022年度「投票した理由別・旅館ホテル100選」(2022年1月17日号発表)

  • 「料理」「接客」「温泉・浴場」「施設」「雰囲気」のベスト100軒

観光経済新聞の人材紹介

  • 旅館・ホテルの人材不足のお悩み無料相談はこちら
Visit Us On FacebookVisit Us On TwitterVisit Us On YoutubeVisit Us On Instagram